高圧注入工法と低圧注入工法の違いと使い分け|ひび割れ補修と漏水止水、どちらを選ぶ?

2つの工法は「目的」が違います

ひび割れへの注入工法は、大きく高圧注入工法と低圧注入工法に分かれます。どちらが優れているかではなく、ひび割れを埋めて構造物を一体化したいのか、漏水を止めたいのかで選び分けます。

比較表

項目低圧注入工法高圧注入工法
主な目的ひび割れの充填、構造物の一体化・耐久性回復漏水の止水
注入の方法表面にシールし、ゴム・バネ・空気圧の器具でゆっくり注入(0.4MPa以下が目安)ひび割れに向けて斜めに削孔し、注入プラグから
専用高圧ポンプで加圧注入
主な材料エポキシ樹脂アクリル系・ウレタン系の止水材
ひび割れの状態乾燥している、漏水がない漏水している、湿っている
施工時間硬化まで時間がかかる速く硬化し、短時間で止水できる
設計書での名称の例ひび割れ補修工(低圧注入工法)クラック処理(高圧注入工法)

低圧注入工法が向いている場面

漏水のない乾いたひび割れを、エポキシ樹脂で埋めてコンクリートを一体化させたい場合に向いています。橋梁やトンネルの点検で見つかったひび割れの補修で、広く使われています。

一方、水が出ているひび割れでは、水に押し戻されて樹脂が奥まで入りにくくなります。湿っているとエポキシ樹脂が接着しにくいという弱点もあります。

高圧注入工法が向いている場面

漏水しているひび割れや、打継ぎ目地からの漏水を止めたい場合に向いています。削孔して注入するので、水圧に負けずにひび割れの奥まで材料を送り込めます。

当社のバンデフレキシン工法は、アクリル系二成分合成樹脂を高圧で注入する工法です。二液を混合すると数秒〜数分で硬化し、弾性のあるゲルになって止水します。躯体の動きにも追従するので、トンネルや地下構造物、浄水場・配水池の漏水補修で多く採用されています。

迷ったときの判断の目安

  • 漏水がある、または湿っている → 高圧注入工法
  • 乾いていて、ひび割れを埋めて補強したい → 低圧注入工法
  • 夜間・線路閉鎖など作業時間が短い → 硬化の速い高圧注入工法が有利
  • 配水池など飲料水に触れる → 飲料水対応の材料(フレキシン極)を選ぶ

現場の状況によっては、両方を組み合わせることもあります。

設計書の工種で迷ったらご相談ください

「設計書は低圧注入だが、現地では漏水している」といったケースもご相談ください。現地の状況を確認したうえで、適した工法をご提案します。

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